誰もが予想だにしていなかった偉業!
アカデミー賞といえば、サプライズ受賞はもはやお約束。
今シーズンの大本命は、マーティン・スコセッシ監督の『フラワー・ムーンの殺人鬼』でモリー・バークハートを熱演したリリー・グラッドストーンでした。もし受賞していれば、歴史に名を刻む快挙になるはずだったのですが、栄冠を手にしたのはなんとエマ・ストーン!
ストーンは、ヨルゴス・ランティモス監督の『プア・シングス』で、科学者によって蘇生し、赤ん坊の脳を持つ女性ベラ・バクスターを演じ、見事な演技を披露しました。ダークコメディーながら高い評価を受け、『プア・シングス』は本日、衣装デザイン賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞も受賞し、大躍進を遂げました。
昨年の受賞者ミシェル・ヨーが名前を読み上げた時、ストーンは驚きを隠せず、壇上でキャスト・クルーや家族への感謝の気持ちを述べました。
「ステージに立っている女優の皆さん、全員が素晴らしい。そして、同じ部門でノミネートされたサンドラ、アネット、キャリー、リリー、皆さんと喜びを分かち合いたいと思います。皆さんの才能に圧倒されます。共にこうして演技できるのは光栄ですし、これからも一緒に多くの作品を作っていきたいです。」とストーンは語りました。「先日、もしかしたらこういうことが起こるかもしれないとパニックになったのですが、ヨルゴス監督は『自分をそこから切り離しなさい』と言ってくれました。監督は正しかったと思います。これは私一人のことではなく、才能が集まって、それぞれの持ち味以上の作品を生み出すことができたチームの勝利なのです。それが映画制作の醍醐味ですよね。皆で力を合わせて作り上げる過程こそが最高なのです。」